この楽器は、南米パラグアイの民族楽器でハープで、「Arpa アルパ」と言います。
パラグアイが、かつてスペインの植民地だった頃、スペインのカトリックの宣教師が持ち込んだハープをパラグアイのインディアン・グアラニー族が真似て作ったものです。オーケストラで使われるグランドハープよりは少し小さめで、半音のでるペダルはついていないため、重さは10㎏前後で電車でも持ち運ぶことができます。
36本の弦と木製の胴。約5オクターブの音域。
右手はメロディー、左手は伴奏といったように、アルパ1台でソロで演奏ができます。右手は爪で弾くことで、透き通った明るい音がでるのが、アルパの特徴です。
特にアルパ用の楽譜はないため、音を聴いて、弾き方を見て、覚えていきます。型にはまらず、アレンジが自由で、弾き手の個性がとても出やすい楽器です。